今回は「ベンチプレスとアーチ」について書いていきます。
ネット検索では
「ベンチプレスではアーチ(ブリッジ)は作らない方がいい」
「アーチを(ブリッジ)作ると卑怯だ」
などと言われてるよくページを見ますが、
アーチ(ブリッジ)は必ず作る必要があります。
・なぜアーチを組む必要があるのか?
・圧とアーチの関係とは?
について説明していきたいと思います。
ベンチプレスにおいてアーチ(ブリッジ)が必ず必要な理由
アーチを作る主な理由として、
- 可動域を無理なく最大限に使うため
- 筋出力を上げるため
- 圧に潰されないため
- 重量を体の中心で受けるため
の4つがあり、それぞれを解説していきます。
アーチ(ブリッジ)を作ることで怪我のリスクが下がり、筋力が上がる
アーチを作らない、いわゆる”べた寝ベンチプレス” は「可動域の大半を肩関節に依存」します。
重量が乗っかっている状態で、肩中心の動きになると
・肩関節インピンジメント
・肩鎖関節の損傷
などのリスクが高くなります。
引用:https://athletebody.jp/2019/04/05/starting-strength-launch/
そのリスクを避けるために、
「胸椎伸展+肩甲骨下方回旋+肩関節外旋+前腕回内+手首背屈」といった、
「体の連動を上手く使う動作」でアーチを作り、これらの関節が共同で働くことで、
脇の開きを押さえ局所に負荷が集中しなくなり「無理なく最大限可動域を広げる」ことができます。
そして、
アーチを作ることで、ベンチプレスの主導筋である、「大胸筋」が最大に働きます。
理由は「胸骨の安定化」が最も関与していて、
大胸筋は、腕(大結節稜)〜胸骨(鎖骨や腹筋部も)に付着するため、より安定した状態で筋の出力が発揮されます。
より大きな可動域で、力を発揮しつつ、関節に負荷をかけないためにもアーチ(ブリッジ)は必ず必要な条件となります。
橋(ブリッジ)の構造から考えアーチを作ることでの安定感を得る
基本的には、圧に潰されない条件自体が、体の中心で重量を受けることになります。
アーチは別名「ブリッジ」とも言われますが、ブリッジは日本語で「橋」と言いますね。
この橋は「アーチ型」などど言われるもので、橋の下の部分がアーチ状になっています。
このアーチが荷重に対して中心部に圧縮力をかけ、安定感を出す構造となっているそうです。
ベンチプレスに置き換えてみます。
まずは「べた寝ベンチ」です。
続いて、「アーチを作ったベンチ」
アーチを作ることで圧縮力を上手く利用することができます。
どちらが「圧に対して安定」しているかは一目瞭然ですね。
さらに腹圧を加える事でより安定感が増します。
以上が「アーチ(ブリッジ)を必ず作るべき理由」となります。
これらを踏まえ、より怪我のリスクを減らしベンチプレスを強化するには、やはり各関節の動きが大事となるので、コンディショニング・セルフケアをしっかり行いましょう!!
それでは、今日はここまで〜次回おたのしみに!