【膝蓋靱帯炎】屈伸の膝の痛みは危険信号!アスリートに多い怪我とリハビリ方法とは?

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今回は、アスリートやトレーニーに多い「膝蓋靱帯炎」について解説していきます。

 

膝の痛み・怪我は、「半月板損傷」や「十字靭帯損傷」などがよく知られ、有名アスリートにも多い怪我で、よくニュースに取り上げられています。

(サッカーの長谷部選手や、プロ野球の中田選手など)

 

ですが、膝の痛み・怪我で身近に多いのが「膝蓋靱帯炎」です。

・バレー・バスケの跳躍

・サッカーのキック動作

・スクワットでニーインする

などの動作が原因の怪我で「ジャンパーズニー」などとも呼ばれます。

 

症状としては、

走ったり飛んだり、屈伸したりすると膝の前側や、膝蓋骨(お皿)の下が痛む状態です。

*スクワットで膝の前面が痛む方も要注意

 

悪化すると相当厄介になるので、

・膝蓋靱帯炎になる原因

・膝蓋靱帯炎のリハビリ方法

を見て改善していきましょう。

 

 

膝の前側、お皿の下の痛みの原因 「膝蓋靭帯炎」とは?

痛みの原因は冒頭で話をしましたが、実際に「痛みの出る場所」と「膝蓋靭帯」を確認します。

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膝蓋靭帯の役割は「膝伸展の張力の伝達」を行います。

なので、膝蓋靭帯が上手く働かないと、大腿四頭筋を中心とした「膝伸展」の力が上手く発揮できません。

 

痛みの出る部分は「膝蓋靭帯」が最も多く、◯印の部分にも痛みが出ることもあります。

「膝蓋靭帯炎」の原因で多いのが、

・オーバーワーク(使いすぎ)

・大腿四頭筋の柔軟性不足

・膝蓋下の滑走の低下

となります。

 

その中でも、痛みの原因を3つに分類でき、

①膝蓋靭帯の表層

②膝蓋下脂肪体

③膝蓋靭帯の深層

に分かれます。

 

判別方法は、徒手でも比較的簡単に行えるので「自分の膝の痛みの原因」を探ってみましょう!

*今回紹介するリハビリ方法は、基本的に怪我の「急性期(痛みが強い時期)」を過ぎてから行ってください。

   

【膝蓋靱帯炎】表層部の炎症と検査方法

膝蓋靭帯の表層部の炎症は「滑液包」に起こります。

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滑液包に炎症が起こる原因として、

大腿直筋の柔軟性低下による、膝蓋下滑液包への伸張ストレス

が最も多い原因になります。

 

検査方法は2種類あります。

①「膝屈曲位」で、膝蓋靭帯の圧痛(押さえると痛む)

②大腿直筋短縮テスト 陽性

となります。

 

②の大腿直筋短縮テストの方法を紹介します。

うつ伏せになり自分の膝を曲げ足首を掴み、踵をお尻に当てます。

このときに、何もなくスムーズに出来ると「陰性」

大腿直筋が固くてお尻が上がると「陽性」

となります。 

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表層部のリハビリ方法

基本的には、「柔軟性の改善」が一番のリハビリになります。

なので、ストレッチをメインで行います。

 

おそらく誰しもが一回は、やったことのある簡単な方法です。

片足で立ち、もう一方の膝を手で曲げます。

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20秒を3セット程度行いましょう。

*腰椎伸展しないように注意

   

【膝蓋靱帯炎】深層部の炎症と検査方法

 続いて、膝蓋靭帯の”深層部”の炎症についてです。

深層部に炎症が起こりやすいのは、

スクワットでニーインの癖がある方です。

 

スクワットでニーインの癖があることで、

「外側広筋・大腿筋膜張筋の過緊張」が起こります。

筋の過緊張により、膝蓋骨 の動く方向がズレて「膝蓋骨と膝蓋靭帯のインピンジメント」が起こります。

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膝蓋骨の先端は尖った形をしているので、何度もインピンジメントを繰り返している内に、膝蓋靭帯の損傷が起こります。

特に、このインピンジメントは「膝屈曲60°」で最も強い負荷がかかると言われています。

損傷を放置しておくと、靭帯が「瘢痕化(はんこんか)」して伸張性が失われます。

 

「膝蓋靱帯炎の深層部」の検査方法は、

①膝蓋骨下端に圧痛

②大腿直筋短縮テスト 陰性

大腿直筋短縮テストは陰性例が多いため、柔軟性が原因ということは少なそうです。

なので、膝蓋骨の下端をえぐるように押し込んでみてください。

痛みがあれば、インピンジメントを起こしている膝蓋靱帯が損傷している状態です。

 

深層部のリハビリ方法

リハビリ方法は、

・スクワットのフォームの見直し

・内側広筋のエクササイズ

になります。

 

内側広筋のエクササイズが必要な理由として、

ニーインの癖で外上方に引き上げられた膝蓋骨を正常な動きに戻すためです。

*内側広筋は膝蓋骨を内上方に引き上げる作用があり、共同で働くことで膝蓋骨の動きのバランスが取れる。

 

では、内側広筋エクササイズの方法を見ていきましょう。

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「骨盤前傾+股関節屈曲+外転」する理由は、

外側広筋・腸脛靭帯・筋膜張筋を動きに関与させないためです。

これを10回3セット行いましょう。

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【膝蓋靱帯炎】脂肪体の炎症と検査方法

最後は、「脂肪体の滑走低下による炎症」です。

膝蓋骨の下には「膝蓋骨脂肪体」があり、膝の屈伸運動を滑らかにするための組織が存在します。

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「膝蓋下脂肪体」には神経が多く存在し、滑走性の低下などで痛みを感じやすい組織になります。

では「膝蓋下脂肪体」による痛みの検査方法を見ていきます。

①膝伸展での圧痛

②強制伸展テスト 陽性

となります。

①は、膝を伸ばした状態で膝蓋靱帯を押さえたら痛み。

②の検査方法は、

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脂肪体のリハビリ方法

膝蓋下脂肪体の滑走性をあげるリハビリ方法は、

「膝蓋骨+大腿四頭筋+脂肪体」を同時に動かし滑走をあげます。

では、やり方を見ていきましょう。

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膝蓋骨を上に押す理由は「膝蓋靭帯を緊張させる」ことです。

膝蓋下脂肪体の滑走が悪ければ、膝伸展動作のリズムが悪くなります。

膝蓋靭帯を適度に緊張させることにより、膝伸展運動をスムーズにさせることができます。

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【膝蓋靱帯炎】 まとめ

以上が3種類の膝蓋靱帯炎のリハビリ方法になります。

急性期(怪我をして間もない時期)は安静が一番ですが、痛みが引いてくればどんどん動かしていくことで復帰を早めることができます。

 

また、急性期でも慢性期でも

膝の靭帯周辺のアプローチ方法として「コンプレフロス」の効果は高く、可動域改善や、疼痛改善にオススメです。

こちらの記事にコンプレフロスの詳細を書いています。

 

リハビリと共に取り入れてみてください。

それでは、今日はここまで!次回、おたのしみに!