前回の記事で、肘の痛みの好発部位である
上腕三頭筋について軽く触れました。
今回は、もう少し詳しく見ながらセルフケアを紹介します。
ベンチプレスの強力な補助筋の上腕三頭筋の構造と性質
ご存知の方も多いと思いますが、三頭と言う名前だけに、3つの筋腹があります!
そして、1つの腱へとつながります。
上腕三頭筋は7割近くが速筋繊維。そして、羽状筋であり強烈な力をもつ筋肉ですので、その分腱にかかる負担も大きくなります。
*速筋=瞬発的に大きな力を出せる筋肉(上腕三頭筋)短距離向き
*遅筋=持久力に長けた筋肉(上腕二頭筋)マラソン向き
*羽状筋=より大きな力を出せる筋肉(上腕三頭筋)
*紡錘状筋=力は少ないが、収縮が早い(上腕二頭筋)
上腕三頭筋には、より多くの力を発揮できる要素が詰まっています。
肘の痛みを無くす上腕三頭筋のケア
今回はマッサージでもなく、ストレッチでもなく積極的に動かしていきます!!
マッサージは、腱以外の部分なら効果的ですが、腱の硬い部分を押すと逆効果になることが多く、
ストレッチも痛みのある部位を伸ばし、強い伸張をかけてしまうと、それがきっかけで、より痛みがきつくなることもあります。
では、どのように動かすのか!
肘の曲げ伸ばしをします!!
たったそれだけで何が良くなる??
と思うかたも多いでしょうから、理由を説明します。
条件は急性の怪我ではなく、トレーニング時に慢性的に痛む場合です。
まず、動かす理由として1番の目的は血流を良くすることです
血流を良くする理由として
- 回復に必要な栄養素を届ける
- 炎症がきついと血行不良になる
- 血行不良による治癒過程の妨げ
近年、スポーツ界でもすぐにアイシング
というのも見直されている理由も上記が関係しています。
例えば、筋肉の損傷であれば、大して動かす必要はありません。
なぜなら、筋肉には血管が多いからです。
ただ、今回痛めた腱は、筋肉に比べるとかなり血管が少ないため、治癒速度が遅くなるので、積極的に動かさないといけません。
ちなみに、靱帯や軟骨にはほとんど血管がないため、関節の怪我は回復により時間がかかります。
なので、肘を痛みのない範囲で曲げ伸ばしの運動による、筋肉のポンプ作用で血行を良くしましょう!!
数に決まりはないですが、暇さえあれば少し動かすイメージでいいです!
関節のポンプ作用もありますが、関節の際にお話しますね!
それでは、今日はここまで〜
次回、【ベンチプレス】肘裏の関節が痛い!痛みを軽減するアプローチとは?お楽しみに〜