今回は、肘の可動域に大きく関わる「上腕筋」について解説していきます。
肘の可動域は
・筋肉のサイズ
・関節の動きの悪さ
の影響を受けやすく、特に腕のトレーニングを積極的に行う方ほど、可動域が悪くなりやすくなります。
肘の動きが悪くなると、
「手首」「肩」にも影響を及ぼし、トレーニングでの怪我のリスクが上がります。
なので、今回は「根本の肘の動きを良くする方法」である「上腕筋のケア」について書いていきます。
肘の痛みが出ない、本来の関節の動き
以前紹介していた、肘関節の可動域
屈曲:145度
伸展:0度
でしたね。
筋肉が発達している方は、可動域が少し狭くなる。
ということも言いました。
ただ、狭いから仕方ない。
で終わらせると、
本来関節が動く範囲を、動かさずトレーニングすると言うことは、
それだけ他の部位の、局所的負荷が増えてしまいます。
なので今回は、筋が発達している方や、もともと肘の動きが悪い方に是非行って欲しいマッサージを紹介します。
肘の動きに大きく関わる上腕筋とは?
上腕筋は、肘の前を通過し、前方の関節包を通過するために、
前回記事で紹介した、インピンジメントを防ぐ役割もあります。
多くの男性が憧れる、太い腕を目指し、上腕のトレーニングに励むトレーニーの方も多いと思います。
ただ、肘を曲げる筋肉というのは、体の前側についていて非常に意識しやすく、トレーニング経験のない方も ”力こぶの筋肉” といえば分かるくらい鮮明にイメージできます。
ここまで、意識が出来て普段からトレーニングをし、簡単に効かせることができるということは、安易に疲労が溜まりやすく、背中のトレーニングの補助としても使われるので、かなり筋肉の状態が悪くなりやすいです。
上腕二頭筋のケアは、すぐに触ることができるので簡単ですが、上腕筋には、ちょっとしたコツがありますので紹介します。
上腕筋のマッサージを行い本来の「痛みのない肘」の動きへ!
マッサージを行う前に、今どれだけ肘が動くか、そして、その動かしやすさを覚えていてください!
まずは、マッサージを行うのですが、今まで同様、強く押し込むのではなく、少し圧をかけ気持ちいい程度にします。
そして、圧をかけながらグルグル回したりします。
このように、下から上へ。
しっかりと筋肉の境界をほぐしてあげましょう!!
境界の部分は、癒着(ゆちゃく)と行って、本来別々で円滑に動いていたものが
癒着を起こすと、硬くなり引っ付き、個々の筋が滑らかに動けなくなるからです。
しっかり、マッサージをしたら次に、
上腕筋に圧をかけたまま、肘の曲げ伸ばしをします!
5回曲げ伸ばししたら、圧の位置を変え繰り返し行います。
それでは、普通に曲げ伸ばししてみましょう!
可動域はどうでしょうか??
特に、硬くなっていた人は、動かしやすさが大きく変わると思います!!
これも、お風呂に浸かりながらできるので、
動きが変わったか方は特に、積極的に取り入れてくださいね。
それでは、今日はここまで〜
次回、【ベンチプレス】ベンチで首が痛い!原因と痛みを無くす方法とは?お楽しみに〜