今回は筆者が考える「トレーニングルーティンのメリット」について書いていきたいと思います。
「トレーニングルーティン」というと
・トレーニング部位の分割法
・トレーニングのセット、メニューの組み方
などが真っ先に検索にヒットしますが、
今回紹介するのは「セットに入る前の動作」のルーティンを指します。
・イチロー選手は打席に入ると、構えの中でユニフォームの肩の部分を少し捲る
・クリロナはFKの前に足を大きく広げ力強く立つ
・バスケ選手はフリースローを撃つ前に何度かドリブルする
などなど、
「自分のパフォーマンスの再現性を上げるため」に多くの選手が自分のルーティンを確立させています。
これはトレーニングにおいても重要で、
ルーティンを確立することでフォームのエラーを減らすことが可能になります。
では筆者が考える「ルーティンから得られる3つのメリット」について説明していきます。
体の状態、調子を知ることができる【常にベストに近づける】
まずはメリットの1つとして「体の状態、調子を知ることが出来る」があげられます。
セットに入る際のルーティンをしている段階で、
・いつもより体の動きが悪いな
・どこか痛むな
など、毎回同じルーティンを作っていると「変化」に気づくことができます。
体の状態は必ず毎日変化しています。
トレーニングを続けることで、筋肉、体が大きくなることも「変化」の1つです。
体の変化に対して「適応」出来ることが、トレーニングにおいて怪我のリスクを減らし、パフォーマンスを上げることに繋がると考えています。
その変化によってケアの方法を変えてみたり、アップの種類を変えてみたり、体の「反応」を知るきっかけにもなります。
「今日は調子がいいぞ!」が感覚以外にも感じ取れるようになったりもします。
逆に調子が悪い日と感じるときでも
「変化、適応、反応」を経験していると、調子を良い状態に近付けることも可能ではないかと思います。
失敗した理由を二極化できる【フォームの修正の目安になる】
ざっくりとした説明になりますが
「今の動き、フォームはよくなかったな」と思ったときに、
ルーティンに問題がなければ、その後の動作中のエラーが原因の割合が高くなります。
*ルーティンには個人差があるので正解、不正解は無いと考えています。
仮に、ルーティンが決まらず毎回セットに入り方が違うと「どこでズレたのか?」を1から探すことになります。
失敗例としては、
「ベンチプレスでいつもと寝る位置が違った」と気づけば、ルーティン段階での失敗だったとすぐに分かります。
「ルーティンはいつも通り」なら、ルーティン後の動作にある程度絞ることが可能です。
なので、ルーティンを毎回しっかりと行うことで失敗の原因を二極化できることになります。
環境にもよりますが、トレーニングフォームを毎回撮影することで、内容の見返し、反省の他にも「ルーティンの確立」をしやすくなります。
自分のルーティンに中には1つ1つの動作に必ず意味があると思いますので、それを客観的に見るのも大切です。
失敗する言い訳を無くす【メンタル面の強化】
人間は新しいことにチャレンジするときに
「失敗したら嫌だな」と思う方も多いと思います。
トレーニングに置き換えると、
「トレーニングは新しいことへのチャレンジの連続」といえます。
例えば、
・今まで持てなかった重量に挑む
・今まで出来なかった回数に挑む
など、トレーニングをしている方は日常的にチャレンジを繰り返しています。
そして
成功すれば自信に変わり、
失敗しても次は絶対に挙げてやる
となる方も多いでしょうが、
失敗すると少しチャレンジが億劫になってしまう方もいます。
「成功のイメージ」は、あやふやなものではなく「形」としてはっきりと合った方が良く、形の1つとして「ルーティン」があげられます。
気持ちの面での表現としては、
「いつも通りやれば絶対にいける」役割をルーティンが成します。
ルーティンが確立していることで、
・〜〜の準備不足だった
・いつもと違う感じだった
などの「言い訳要素」を減らすことができます。
「努力は言い訳の要素を減らすためにやる」と本で読んだことがありますが、
ルーティンは立派な「言い訳を減らすための努力」といえます。
なので、
・緊張しやすい性格
・チャレンジが億劫になっている
という方は、是非普段から成功イメージを作れるルーティンを確立し練習に取り組んでみてください。
それでは、今日はここまで!次回、お楽しみに!
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